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雇用問題と地域 埼玉
雇用と地域再生のための
地方議員と市民の緊急集会を開催
上尾市議会議員
秋山 かほる
 福岡の地方議員交流会が「雇用と地域経済の緊急集会」を開催し、そのもようが関東にも伝わってきました。東京の地方議員が懇談会を開いて動き出し、神奈川でも地方議員が緊急集会の準備を始めました。
 埼玉の地方議員もじっとしておれなくなりました。埼玉は昨年の第6回全国地方議員交流会の開催地です。現地実行委員として交流会の成功のため奔走した北村県議の住む狭山市にはホンダの工場、須貝市議の住む和光市にはホンダの研究所、私が住む上尾市には日産ディーゼルの本社工場があります。そして、中小工場の多い川口市の市原市議、国民連合埼玉で中心的な役割をになっている加須市の笠井市議が、久しぶりに集まりました。
 みんなそれぞれに、派遣切りや雇い止め、地元経済の急激な悪化に心を痛めていました。自動車、電機、精密機械の大手企業は膨大な内部留保をかかえているのに、無慈悲に派遣切りをやっている、地方自治体の緊急雇用対策は、解雇された労働者の切実な要求に応えるものになっていない、と議論が沸騰しました。それに対して私たち地方議員に何ができるか話し合い、埼玉でも広く呼びかけて、できることをやろうということになりました。
 大量の失業が出るのは3月末で、どこも3月議会を控えています。2月中に世論に訴える行動を起こさなければいけないと、2月16日に緊急集会を設定しました。すぐに呼びかけ文をつくり、第6回全国地方議員交流会に賛同、参加してくれた埼玉の議員に発送しました。急なことで連絡もままなりませんでしたが、21名の呼びかけ人が集まり、記者会見をしました。5社が事前記事で取りあげてくれました。
 すでに議会が始まっている自治体や、議会直前の自治体が多く、どうなることかと心配しました。しかし、2月16日当日は、報道を見て駆けつけてくれた方もいて、議員は県議4名、市町議20名の24名が参加しました。それに労働組合の方が13名など、全体で80名の集会になりました(写真)。
 反貧困ネットワーク埼玉代表の川井理砂子さんから日本の貧困の現状、派遣切りで住居を追われた人たちのシェルターを運営するほっとポット代表理事の藤田孝典さんから彼らがどんな状況におかれ、何を必要としているのか、埼京ユニオン代表の嘉山将夫さんから組合として闘っている状況が報告されました。
 いずれも私たち議員や何かしなくてはと思う市民にとって、大変有意義な報告でした。その後1時間、報告者を交えて討議しました。共同アッピールで今後もできる事を共同で取り組むことを確認し、埼玉県への要望についても話し合いました。
 これから地域経済がますます厳しくなり、大量の失業者が職を求める時代になります。私たち地方議員は自治体の枠を超えて手を携え、市民の生活を守るために行動する時にきていることを心から実感しました。

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