国民連合とは月刊「日本の進路」地方議員版討論の広場 集会案内 出版物案内トップ


自主・平和・民主のための広範な国民連合
『日本の進路』地方議員版5号
 
交流の広場

まず一人の市民の力から


福岡県宮田町議会会議員  わたなべひろやす

 選挙の時だけでなく、わたしは時々街頭で辻説法をしている。先だってもマイクを握ったが、その日は国際反戦デー。訴えたことは二つ。
1、国民連合・福岡が県内97市町村の議会に向けて発信した陳情である。「周辺事態の際に予想される協力要請に対して原則的な態度の確立を求めるもの」で、現在、審議中である。(これは、10月27日の町議会で原案通り決議した。8頁関連記事参照)
 周辺事態法は「憲法に抵触しない」とか「安保の枠内」などと言っているが、とんでもない。それは実質的に戦争そのものであり、「後方支援」とは国民を欺く言葉に過ぎない。
2、更迭された西村前防衛政務次官の、いわゆる「核武装」発言と女性に対する差別発言である。平和・基本的人権・民主主義を国是とする日本国憲法、そして非核三原則を蹂りんした罪は決して許せない行為である。さらに言うに事欠いての差別発言。しかも反省の欠片もない。このことによって彼が人間として品性を下げるのは当然だが、その言動は徹底的に糾弾されて然るべき。そして任命した者の責任は極めて重大である。
 今回のことで政府与党の本音と正体がいみじくも露呈した。西村前政務次官の更迭で済むことではない。彼の罷免はもとより、それを仕掛けた小渕内閣の総辞職と国会の解散を強く求めたいと思う。
 「戦争を起こすには、それが正義であることを繰り返し述べなくてはならない、 一度勝てばそれが正義となるのだ…」。豪語するヒットラーの声が耳に響いてくる。おかしな動きにはノー!と言える広範な国民連合を強力に進める必要がある。そのためにはささやかでもまず1人の市民から始めたい。