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第4回全国地方議員交流会の呼びかけ

 地方議員の皆さん
 住民の利益を守るため、昼夜を問わず奮闘しておられることに敬意を表します。
 私たちは2003年から、政党や会派の違いを超えた地方議員全国交流会を開き、情報交換や経験交流を行なってきました。最初は50人ほどの集まりでしたが、回を重ねるごとに出席者が増え、大阪で開いた昨年の交流会は、発起人306名、出席議員167名に広がりました。野中広務・元自民党幹事長と吉元政矩・元沖縄県副知事の講演、分科会における情報交換や経験交流は、私たちの議員活動にヒントや活力を与えてくれました。連帯の輪の広がりは、500名を超える地方議員が共同署名して、米軍のグアム基地建設に国民の血税を使うなと政府に迫る行動に発展しました。私たちは激しく変化する情勢を前にして、政党や会派の違いを超えた議員交流の必要さをさらに強く感じています。

 小泉内閣が財界の要求にそって「構造改革」、「規制改革」を進めた結果、この5年間に所得格差が急速に拡大しました。医療・介護・年金の保険料引き上げ・給付引き下げ、障害者自立支援法の制定、生活保護基準の引き下げなど、社会保障は切り下げられ、大衆増税が進みました。規制緩和でパート・アルバイトが急増し、弱肉強食の競争激化で卸小売業・製造業・建設業では事業所や従業者が激減し、農産物の輸入増加で農業は苦況においこまれました。地域経済は疲弊し、過疎地域は集落消滅に直面しています。他方で、トヨタなどの多国籍大企業は営業利益が過去最高となりました。
 「三位一体改革」、「平成の大合併」は地方の自立・発展を促すどころか、地方自治を損ないかねない事態を招来し、小泉内閣は自治体に「官から民へ」の改革、住民へのしわよせを迫っています。地方交付税の削減で地方財政の危機は一層深刻になりました。自治体は緊縮予算、基金取り崩し、人件費削減、住民サービス縮小、施設の統廃合や民営化、指定管理者制度の導入など、苦渋の選択を迫られています。
 小泉内閣は国の進路でも、対米従属をさらに深め、危険な方向へ舵をきりました。自治体や住民に犠牲をおしつけながら、その声に耳を貸さず、内外の米軍基地に3兆円の血税を投入する在日米軍再編に最終合意しました。これにより、自衛隊は米軍と一体化し、米国の世界戦略の一翼を担うことになりました。それと結びついて、憲法改正が政治の俎上にあがってきました。地方での国民保護計画づくりも進みました。他方で、中国、韓国、朝鮮などアジアの近隣諸国との関係は冷え込み、対話も成り立たず、アジアにおける日本の孤立は深刻になりました。
 自治体の頭越しに進む国の政治が自治体に困難をもたらし、国と地方の対立が激化しました。在日米軍再編問題では、自治体、住民、労働組合が決起大会や住民投票など、地域ぐるみの反対運動に立ち上がりました。ポスト小泉へ政治の流動化も始まり、地方の発言力強化が求められています。

 このような情勢のもとで、住民は住民の利益を守る地方議員を求めています。私たち地方議員は、これに応えて、何を訴えどう行動すればよいのでしょうか。全国的な地方議員の交流会によって情報を交換し、経験を交流し、互いに学びあおうではありませんか。対米従属の内外政治に反対し、住民の生活・権利・平和を守る行動を発展させようではありませんか。来年は統一地方選挙です。この交流会を、住民の立場に立つ地方議員を一人でも多く議会に送る契機としたいものです。
 そこで、今年は第4回全国地方議員交流会とし、福岡で開催します。趣旨に賛同する地方議員の皆さんが、政党や会派の違いを超えて発起人に加わってくださることを、何よりも交流会に出席して下さることを願ってやみません。同封の返信用紙でご返事下さるよう心からお願い致します。

 2006年6月
                            第4回全国地方議員交流会発起人一同

第4回全国地方議員交流会開催要綱

【開催日】2006年7月26日(水)〜27日(木)
【会 場】福岡県中小企業振興センター(福岡市博多区吉塚本町9番15号 TEL:092-622-0011)
      JR吉塚駅東口より20m
      福岡空港―地下鉄5分→JR博多駅―JR鹿児島本線3分→JR吉塚駅

 第一日  開場 12:30    開会 13:30
     ■全体会議−挨拶と講演     13:30〜17:00
 講演   「日本の進路と憲法9条」      講師 品川正治氏(経済同友会終身幹事・国際開発センター会長)   「小泉政権下で進んだ地方切り捨て」      講師 小池清彦氏(新潟県加茂市長・元防衛庁教育訓練局長)
     ■懇親交流会          17:30〜19:30

 第二日  開場  8:30    開会  9:00
     ■テーマ別分科会         9:00〜13:30
       ▼第1分科会 米軍再編と自治体・議会の役割
       ▼第2分科会 地方財政危機と民営化・合併の行方
       ▼第3分科会 社会保障切り下げと住民の暮らし
       ▼第4分科会 健康・安全を脅かす環境破壊の諸問題
       ▼第5分科会 国政と地方政治の矛盾、地方からの発信
       (各分科会は座長、助言者等をお願いし、実り多いものとする予定です)
      昼食休憩           13:30〜14:20
     ■全体集会           14:20〜16:00
      閉会             16:00

【費 用】 交流会参加費
         都道府県市区議会議員  10000円
         町村議会議員       5000円
         一般参加者        1000円
      懇親会参加費          5000円
      宿泊費(朝食付、シングル)   5000円
      第二日昼食弁当         1000円
【主 催】 第4回全国地方議員交流会実行委員会
        事務局 広範な国民連合『日本の進路』地方議員版編集部
            〒211-0011 川崎市幸区幸町4−8 青柳ビル2階
            電話 044-511-0427 FAX 044-541-2066
      Eメール sakoda@kokuminrengo.net

【申し込み】 申込用紙をプリントし、必要事項を記入の上、上記FAXへ送信するか、または必要事項を記載したメールを、上記メールアドレスへ送信して下さい。