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「ブッシュは、地球上の生命に対する最大の脅威。
ブッシュの政策は人類を破滅に導く」

(リビンクストン・ロンドン市長、十一月十八日)

自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2004年1月号

ブッシュの戦争に加担するな

イラク国民を殺すな!
自衛隊員を死なせるな!


 外交官二名の犠牲にもかかわらず、自衛隊のイラク派兵を強行しようとする小泉内閣に全国で派兵反対の闘いが高まっている。対米追随の自衛隊派兵はブッシュの戦争への加担であり、日本外交にとっても汚点である。闘いを強め、国民運動の力で自衛隊派兵を阻止しよう。


【北海道旭川】
旭川に二千二百人が結集
 平和フォーラムなどの実行委員会主催による「自衛隊を戦場に送るな!12・14全国集会」が寒波の中で行われた。参加者があふれた会場の熱気の中で、平和フォーラムの福山真劫事務局長が「自衛隊のイラク派遣を絶対阻止しよう」と訴えた。市民団体「自衛官と市民をつなぐ人権ホットライン」代表の札幌学院大の坪井主税教授は、十二月一日から同団体が開設しているホットラインの途中結果を報告。十二日までに電話や電子メールなど計百四十六件の意見が寄せられ、うち百二十件以上が隊員や家族からの苦悩で派遣反対だったと発表した。派遣反対の決議を採択した集会終了後、会場から約三・五キロ離れた自衛隊旭川駐屯地までをデモ行進し「自衛隊を戦場に送らせないぞ」と声を上げ、沿道の市民に派遣反対を呼びかけた。駐屯地正門前で力強くシュプレヒコールを行った。

【埼玉】
 十二月七日、市民団体など約百二十人が自衛隊のイラク派兵反対を訴えて浦和駅周辺をデモ行進した。

【東京】
◆十二月十一日、毎日ホールで毎日新聞労組とジャーナリズムを語る会主催の公開シンポジウム「イラク派兵を問う」が開催された。
 パネリストの野中広務・元自民党幹事長は、日本人外交官殺害事件について「小泉首相は自分がイラクに行かせ、命を奪うことになって申し訳ないとなぜ言わなかったのか」と批判し、イラクヘの自衛隊派遣について「わが国にとって大変な過ちを犯すことになる」と語った。イラク戦争に反対して外務省を去った天木直人・元駐レバノン大使は「日本が真剣に平和を訴えれば、米国も聞かざるを得ない」と語った。討論の中で野中氏は「自衛隊のイージス艦は米艦船のコンピューターと直結されており、それ自体が憲法違反だ」と指摘。天木氏は今年一月、ドバイで中東地域の大使会談が開かれたときの極秘事項がイージス艦の中東派遣であったと暴露した。
◆十二月八日、イラク派兵の基本計画閣議決定が迫る中、平和フォーラム主催の「もう戦争はいらない!自衛隊イラク派兵基本計画にNO―院内集会・首相官邸要請行動」が行われ約百人が参加した。集会後、参加者は首相官邸で「自衛隊のイラク派兵反対!」とシュプレヒコールをあげて要請行動を行った。
◆十二月十四日、日比谷野外音楽堂で「イラクへの自衛隊派遣反対集会」が開かれ約五千六百人が参加した。連合が呼びかけた二十一団体による実行委員会主催。清水俊弘・日本国際ボランティアセンター事務局長や松浦利明・日本青年団協議会会長などが自衛隊派兵反対を訴え、集会アピールを採択した。参加者は銀座方面をデモ行進し派兵反対を訴えた。

【神奈川】
 十二月月四日、大和市内で「不戦の集いin大和」が開かれた。神奈川平和運動センターと基地撤去かながわ県央共闘会議の主催。会場いっぱいの百七十人が参加し、「スーパーホーネットは出ていけ!自衛隊はイラクに行くな!北東アジアに平和を創り出そう!」をテーマに熱気ある集会となった。

【石川】
 十二月十二日、石川県平和運動センター主催の「復興支援の名による自衛隊のイラク派兵を許すな!総決起集会」が開かれ、約三百五十人が参加。集会前には香林坊で宣伝活動と署名活動が行われた。集会では各代表が小泉内閣を厳しく批判し、集会後はデモ行進を行った。

【愛知】
 イラク派兵が検討されている航空自衛隊小牧基地がある小牧市内で十二月七日、市民団体などが約二百人で集会を開いた。参加者は「小牧基地は戦争に加担するな」などとシュプレヒコールをあげ基地までデモ行進をした。

【滋賀】
 十二月六日、労働者や市民など百二十人が大津市内の繁華街をデモ行進して「イラク占領反対」「自衛隊の派兵反対」を訴えた。

【広島】
◆十一月三十日、広島市中区で「有事立法はイケン(違憲)!広島県市民連絡会」主催の集会が開かれた。イラクへの自衛隊派遣に反対する意見書採択を求める要請文を県内全自治体の議会に送ることを決めた。集会に先立って、同連絡会は同市中区の繁華街で、チラシを配るなどの街頭活動を行った。
◆呉市の海上自衛隊呉基地前で十一月三十日、市民ら約二百人が長さ約二百メートルの「人間の鎖」をつくり、自衛隊のイラク派遣反対を訴えた。市民団体「呉・人間の鎖実行委員会」が主催した。参加者の一人は「もし自衛隊がイラクへ行けば、現地の人々に日本に対する憎しみを残すだけだ」と語った。

【愛媛】
 政府の自衛隊イラク派遣決定に対し、愛媛の学生、市民ら五十人が十二月十四日、松山市中心部の商店街で反戦パレードを行った。

【福岡】
 十二月十四日、連合福岡主催の「自衛隊のイラク派遣反対!福岡集会」が福岡市の須崎公園で開かれ、約千五百人が参加した(写真次頁左上)。集会後、参加者は天神の繁華街に向けデモ行進した。

【熊本】
 イラクへの自衛隊派遣に反対する県内の市民団体などが十二月九日、熊本市辛島町の辛島公園で、抗議の座り込みを行った。座りこみは、県内の「熊本県原水禁」など市民グループ十数団体が呼びかけ、約七十人が参加した。

【鹿児島】
 鹿児島市内の天文館で十二月九日、基本計画閣議決定に対し、県平和運動センターの労組員などが抗議行動を行った。県憲法を守る会の荒川譲会長は、米英によるイラク攻撃の正当性に疑問を示し、「米国追随の自衛隊派兵には絶対反対」と訴えた。

【沖縄】
 十二月九日、沖縄平和運動センターは県庁前で「政府の『自衛隊イラク派兵・閣議決定』を許さない緊急集会を開き、約二百五十人が抗議行動を行った。崎山議長は「米国の戦闘支援以外の何物でもない」と批判。


全国の地方議会で広がるイラク派兵に反対する意見書


 全国の地方議会で、派遣中止や慎重な対応を求める意見書を採択する動きが広がっている。
 都道府県議会では明確に中止を求めた岩手県をはじめ北海道、千葉、長野、愛知、三重、京都、山口、佐賀、長崎の十議会が意見書を採択。
市議会では北海道(稚内、伊達、赤平、室蘭、札幌、苫小牧、紋別、留萌、帯広、江別、旭川、美唄、名寄)/青森(八戸)/岩手(遠野、水沢)/秋田(男鹿)/山形(山形)/福島(郡山、白河)/埼玉(久喜、上尾、熊谷、越谷、上福岡、日高)/千葉(佐倉)/神奈川(秦野、綾瀬、横須賀、海老名、鎌倉、平塚、大和)/新潟(三条、新井)/石川(松任、輪島、加賀)/長野(須坂、長野、上田、諏訪、中野、飯山)/静岡(浜松)/愛知(岩倉、稲沢)/三重(桑名、松阪、名張)/滋賀(長浜)/京都(京田辺、綾部)/大阪(高槻、泉大津)/広島(三次、福山)/愛媛(松山)/福岡(山田、直方、豊前、筑紫野)/長崎(島原)/鹿児島(西之表、鹿児島)。町村議会は誌面の都合で省略。
大蔵律子・平塚市長は十二月十八日、イラクへの自衛隊の派遣中止を求める要望書を国に提出。
提出しました。