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アジア平和連合

韓国における反米抗議に連帯して


アジア平和連合は、半世紀の長きにわたる韓国とアメリカとの関係に関して、韓国内で最近民衆の反応が高揚していることに特に注目している。我々は、公道上で米軍戦車によって2人の少女が何とむごたらしく轢殺されたことかということを深い同情の念を持って認め、加害者である米兵がアメリカの軍事法廷でのまやかしの裁判で釈放されたのにひきかえ少女たちの家族が何と不公平な扱いを受けたことかということを衝撃を持って認めている。2人の少女、申孝順(シン・ヒョスン)さんと沈美善(シム・ミソン)さんと、そして彼女たちの家族とに深甚の哀悼の意を表するとともに、他方我々はこのことが、韓国とアジアの諸所で、米兵の犯罪行為によって頻繁に傷つけられ殺された沢山の何の罪もない人々のいとおしい記憶に想いを致すことを望むものである。我々はまた、今がアジアにおける平和に向かう変化にとって本当に極めて重要な時であることに注目したいし、韓国内で今や大きく広がっている米軍駐留に反対する行動の波にたいして我々の強い支持の気持ちを送りたいと思う。

我々は韓国においてアメリカ政府が一般市民の生命と安寧を一貫して無視していることを糾弾するものである。

韓国では毎年米兵によって数百件もの重大犯罪がおこなわれ、しかも殆どの加害者が全く裁判に付されていないことに、我々はまことにぞっとさせられる。今回の犠牲者の件は米軍が韓国に駐留して以来婦女暴行や殺人を含む数千件と推定される犯罪例の一つに過ぎないのである。これまでは当然の民衆の怒りや公正であれとの要求を鎮めるのに安全保障上やむを得ないのだという理屈が使われてきた。しかし過去20年間韓国民衆の中に蓄積されてきた民主主義を求めるエネルギーは、もはやアメリカ当局の横柄さを隠しおおせなくしている。正常な社会では全く受け入れられる余地のないことが、アメリカの戦略的利害の名の下に韓国ではあまりにも長く当たり前のこととされてきた。今韓国の民衆はごう慢な権力側から無辜の民の命を護る手段としてこの異常性を正すために立ち上がっているのだ。最近毎夜灯されるロウソクの火は民衆に進むべき新しい道を照らしているのだ、と我々は信ずるものだ。我々は平和と人間の尊厳の名において韓国民衆とともに立つものである。我々は死者の魂を共感をもって慰める。我々は無辜の命を見下げるアメリカの尊大さを糾弾する。

我々はアジアの我々の友に、韓国とアメリカの間の不平等で正義にもとる関係に批判的に熟慮する韓国民衆の大変な努力と、そのような関係を変えようとする韓国民衆の尊敬すべき行動に挨拶を送るよう呼びかける。

我々は今自発的な抗議の声がソウルから韓国の主な都市全てに広がっているのを目の当たりにしている。ソウルのアメリカ大使館の前で、そして他の市の中心街で、毎晩ロウソクを灯して徹夜が行われ,老若そしてあらゆる職業の人々に呼びかけが行なわれまた参加している。アメリカ大使館の近くで行われた最初の徹夜には1万人以上が加わったが、大部分は自発的な情報ネットワークで知って参加した。数百万の若者が話し合い、ネットワークや組織を作り、この反米の抗議に関する言葉を連日インターネットで広げている。あるものはホワイトハウスのウェッブサイトをダウンさせることを試みた。ポップスターや映画俳優が徹夜に参加し、特別コンサートを持ったり韓国を見下すアメリカのやり方について自分の考えをはっきりと発言している。宗教者のグループは祈祷会を開いたり抗議の断食を行っている。これまでに2つの米軍基地が侵入を受け、学生たちによる平和的デモが誰言うともなく繰り広げられた。生徒たちは特別討論会を開いている。これら全てが、軍事力に立ち向かう平和と尊厳を求める韓国の民衆の、心の底からの意思を示す深い意味を持つサインである。韓国民衆はこの国の歴史の中で、そして我々アジアの民衆の歴史の中で重要な瞬間を創っているのである。

 我々は今韓国その他で広がっている新しい'反アメリカ主義'の直接的原因がアメリカの新しい戦争政策にあることを宣言する。

 韓国は50年にわたって東アジアにおけるアメリカの権益のための戦略的基地であり続けた。最近に至るまでアメリカの政策に反抗する声をあげることなど考えられなかった。そのような声をあげたために多くの人々が拷問にかけられ、獄につながれた。韓国の公有地内のアメリカの権益は国家テロとタブーによって護られてきた。1980年の光州における抗議する市民を圧殺した全斗換の軍隊をアメリカが黙認した時でさえ、韓国に米軍が駐留していることに疑問を呈する声はほんとに限られていた。今回の事件と同様な犯罪が殆ど年がら年じゅう明らかにされずに普通に行われていたのだ。

 韓国民衆がおずおずと意思を表わし始めたのはやっと、北朝鮮へのソフトな接近を試みる金大中にブッシュ新政権が疑問を投げかけ始めてからである。この時点から、アメリカの戦略的利害が韓国民衆の利害と衝突し始めた。ワシントンから発せられる新しいメッセージが金大中の'太陽政策'と、ワシントンの鷹派を除く殆ど全ての民衆が歓迎した二つの朝鮮の間の和解過程の進展に公式に不快感を示し始めた。そしてブッシュ政権は新しい先制攻撃政策を導入しつつ北朝鮮をテロ支援国家のリストから外そうとしなかった。このことは韓国では事実上の戦争の意思表示に等しかった。そして2002年になるとブッシュは、ソウルに何の相談もすることなく北朝鮮を悪の枢軸の一員と公言した。したがってブッシュの初めてのソウル訪問は韓国民衆の空前の敵意によって阻まれた。朝鮮問題がワシントンで取上げられる際、ソウルは例外なく脇に置かれていた。

我々はこのような歴史的文脈の中で起こった韓国での'反米'の抗議行動の最近の波を歓迎するものである。それは2少女の清らかな魂に対する同情と、ワシントンによって今煽られている軍国主義に反対し平和を求める多くの人々の呼び掛けである。それは長く待ち望まれた疑問、すなわち、和解と共同がこの地域の約束の規範となった今、米軍およびワシントンの指令がはたして合法なのかという疑問を投げかけているのである。今日の民衆の行動は韓国民衆が長く持ち続けてきた平和への愛から出発しており、アメリカの戦争追及派に対する直接的な意思表示にまでに広がっている。そして韓国民衆の決意と参加者の広がりによって、韓国民衆は今や古い呪縛から解き放たれ、平和に向かう新しい一歩を踏み出している。我々は、特に韓国で、そしてアジア全体で、アメリカの強行姿勢の正当性に危機が到来しているのを目の当たりにしつつあるのだ。

従って我々は平和を求める全ての人々に今の韓国の民衆と強い連帯を築き、戦争を求める米軍によってもたらされる危険に反対して共に声を挙げることを呼び掛ける。

我々はアジア平和連合のメンバーとして、そして超強大国の戦略的利害によって多くの無辜の命が失われたアジアに生きる民衆として、全ての平和を愛する人々と平和団体に現在の世界的な反戦運動と手を取り合うことを呼び掛ける。イラクに対するアメリカの戦争は、軍事的干渉によってなされる非人間的暴力であり、そして我々全世界の反戦運動はそのような事が起こることを阻止するだろう。

我々は全世界に在外米兵の犯罪行為を懸命に隠蔽し続けるアメリカを糾弾することを呼び掛ける。

我々は全ての平和を愛するアジアの民衆に在外米軍により行われる暴力を終らせるために、一緒に大きな声をあげるよう力を合わせることを呼び掛ける。

我々はアメリカが石油を求めて戦争を仕掛けることを阻止するために、全ての平和を愛する民衆と平和団体が強く連帯することを呼び掛ける。



アジア平和連合
実行委員会


2002年12月14日

賛同APA創設メンバー;


APAインド
APA日本

新しい選択肢へのアジア地域交流(Asian Regional Exchange for New Alternatives)
ASR資源センター(ASR Resource Centre 、パキスタン)
バラット・ギヤン・ヴィギャン・シミチ(Bharat Gyan Vigyan Samithi、インド)
新世紀-東南アジアを求める女性との発展選択肢(Development Alternatives with Women for
a New Era-Southeast Asia)
世界の南に焦点を(Focus on the Global South)
人権連絡協会(Institute of Human Rights Communication、ネパール)
全ての差別と人種主義に反対する国際運動(International Movement Against All Forms of
Discrimination and Racism)
広範な国民連合(自主・平和・民主のための広範な国民連合、日本)
パキスタン平和連合(Pakistan Peace Coalition)
ピープルズ・プラン・研究グループ(日本)
平和を作る女性(Women Making Peace韓国)