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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2002年9月号

Monthly 沖縄 2002年8月

日米安保のみえる沖縄の動き


8月1日 嘉手納基地で、F15戦闘機から火災。前日も同基地でF15から炎が噴き出す事故。二日には沖縄、嘉手納、北谷の三市町連絡協議会の代表が同基地に対し抗議。
・名護市議会軍特委は、七月二十九日の代替施設協議会での普天間基地代替施設基本計画合意の白紙撤回を求める意見書案を全会一致で採択。
・七月末、久米島の米軍提供水域外のパヤオ(浮き漁礁)で操業中の漁船に、米軍ヘリが低空飛行接近、操業を中止させていたことが判明。久米島漁協は二十六日に抗議、米海軍は操業妨害を認めたが、二十九、三十日にも同様の行為があった。二日には県漁業協同組合連合会が原因究明と再発防止を求める決議。

8月2日 宜野座村の海岸で住宅から約百メートルの地点に、普天間基地所属CH53E大型ヘリ一機が不時着。宜野座村議会は六日、抗議決議を全会一致で可決。宜野湾市議会も九日、抗議決議を全会一致で可決。

8月6日 ヘリ基地反対協は名護市で集会を開き、普天間代替施設基本計画合意と新基地建設受け入れの白紙撤回、キャンプ・シュワブ演習場撤去などを求める決議案を採択。

8月7日 嘉手納基地で、UH1Nヘリが、操縦トラブルで不時着。九日にも同基地に戦闘攻撃機FA18ホーネットが緊急着陸。

8月8日 久米島町議会は米軍ヘリの漁船威嚇事件で抗議決議を可決。

8月12日 県議会は相次ぐ事件を受け抗議決議を全会一致で可決。

8月16日 沖縄市議会は演習中止を求める抗議決議を全会一致可決。
・普天間基地にFA18ホーネットが相次いで飛来。宜野湾市に同日中に十一機が飛来すると通報。嘉手納基地も空母キティホークとエーブラハム・リンカーンの艦載機が十四日に十四機、十六日に九機、十七日に六機着陸。両基地周辺の騒音測定器が最高一〇九・七デシベルを記録。

8月19日 嘉手納基地に空母キティホーク艦載機のS3バイキング対潜作戦機二機が飛来。

8月20日 北谷町議会は嘉手納基地での飛行訓練即時中止などを求める抗議決議を全会一致で可決。

8月21日 嘉手納基地所属F15C戦闘機が沖縄本島の南約百キロの公海上に墜落。事故直前にもF15の緊急着陸が起きていた。

8月22日 海兵隊はCH46ヘリに欠陥が見つかったとして飛行停止。

8月23日 稲嶺知事は二十九日の県総合防災訓練に在沖米軍が初めて参加すると発表。

8月24日 沖縄市で海兵隊員が民家に侵入。北谷町で海兵隊伍長が乗用車を盗もうとした。どちらも泥酔しており現行犯逮捕された。
・横田基地所属とみられるC9輸送機が嘉手納基地に緊急着陸。

8月26日 沖縄市、嘉手納町、北谷町の三議会はF15墜落への抗議決議を全会一致で可決。
・F15の訓練が再開。直後に二機が相次いで嘉手納基地に緊急着陸。

8月27日 F15墜落で県漁連と県漁協組合長会は施設局に抗議。
・米軍が民間業者に発注した基地内作業で、九十二人の賃金約二千六百万円が不払いと判明。米軍は出来高分を元請け業者に支払っていない。
・普天間基地所属のKC130空中給油機一機が空中給油後、給油ホースが戻らず普天間基地に緊急着陸。

8月28日 キャンプ・ハンセン演習場レンジ4で原野火災、約六万二千五百平方メートルを焼失。
・在日米軍基地に保管されている有毒のPCBを含む恐れのある機器など三千百十八トンのうち六七%が在沖基地に集中していることが判明。