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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2002年2月号

市民運動のネットワークをめざして

大きな盛り上がりをみせた
野田英二郎氏の講演会

「教科書問題とアジアの共生を考える会」事務局長  片岡博一


 去る一月十九日、三重県四日市市の勤労者総合福祉センター多目的ホールにおいて、「現在の国際情勢と日本」をテーマに元インド大使の野田英二郎さんを招いての講演会を開催しました。労組役員や教師をはじめ市民運動に関わっている市民など約百三十名が参加しました。初めに後援団体を代表して、三泗地区労議長の武内克彦さんのあいさつをいただき、講演は始まりました。
 野田氏は「いま、日本の周辺には米国のいう仮想敵国はない。米国に言われるままではなく、今こそ日米安保をなくし平和憲法の精神に立ちかえるべきだ」と経験を交えて語り、日本政府の姿勢を厳しく批判しました。参加者の中には熱心にメモをとる姿が見られ、質疑応答でも日本の進路に関わる熱心な質問や意見が相次ぎ有意義な講演会になりました。
 また会場では、アフガン難民への支援カンパや平和への願いを小旗に書き込む「メッセージフラッグ」の取り組みも行われるなど連帯の輪を広げる機会にもなりました。
 この講演会は「教科書問題とアジアの共生を考える会」が主催し、後援には地区労センターをはじめ日中友好協会や日朝友好県民会議、在日本の民団・総聯・韓統連、そして広範な国民連合・三重など十五の市民団体が賛同して開催されたものです。
 三重県では「つくる会」の歴史・公民教科書が二校の私立中学校で採用されることになり、それに危機感をもった有志が集まり、昨年六月に緊急の学習会を開催しました。七月に「教科書問題とアジアの共生を考える会」を発足し、県教委や市町村教委への不採用を求める請願行動などを行ってきました。また、テロ事件に関しても、日本政府が米国の報復戦争に加担することに抗議する声明を発表しました。こうした活動を通して私たちは、もっと運動の幅を広げていかなければこの差し迫った状況に対応できないと考えるようになってきました。そのためには、さまざまな立場の違いをこえて手をつなぎ、市民運動の大きなネットワークをつくり世論を喚起する運動を強めようということになりました。そのための第一弾が今回の講演会であり、第二弾として五月三日の憲法記念日に一般市民や市民団体が幅広く参加する千人規模の大きなイベントを準備しています。今回の講演会でもこの「5・3実行委員会」への参加を訴えたところです。
 こうした取り組みを通して感じることは、一つには、情勢がそれを求めているということです。今の政治への怒りと日本の将来に不安を抱く多くの市民がいることが実感させられます。二つには、信頼できる友人や先輩が回りにいるということ。普段から付き合いのある人たちの熱意が大きな支えになっています。小さな勢力でも一人ひとりの力が寄せ集まれば大きな運動ができることの証しです。そうした人たちとの関係を大切にしながら、五月の大イベントの成功に向けて頑張っていきたいと意を新たにしているところです。