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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2001年9月号

Monthly 沖縄 2001年8月

日米安保のみえる沖縄の動き


8月1日 沖縄県警と沖縄地区税関は米国人男性ら三人を覚せい剤取締法違反容疑で、逮捕。嘉手納基地所属の女性空軍兵を書類送検した。

8月2日 金武町の米軍キャンプ・ハンセン演習場レンジ5と恩納村の同演習場レンジ7で山火事が発生。原因は米軍による実弾訓練。

8月6日 米海兵隊はキャンプ・ハンセンやキャンプ・シュワブ上空での戦闘機の飛行訓練を開始。今年二月に実施された同訓練では提供空域外を相次いで通過。名護市議会は即時中止を求める抗議決議をした。訓練には海兵隊岩国基地所属の戦闘攻撃機FA18ホーネットやAV8Bハリアー攻撃機が参加。

8月10日 心に届け! 女たちの声ネットワークと、新たな基地はいらない、やんばる女性ネットは、米兵による事件に赤いリボンや横断幕などレッドカードで抗議の意思を示す「沖縄金曜集会」を浦添市の在沖米総領事館前で開いた(写真)。今後、毎週金曜日の正午に集会を開く。

8月11日 キャンプ・コートニー沖に鉛が蓄積している問題で、米軍は、環境調査の結果を具志川市に報告。ヒジキの鉛濃度は最も高いもので、根元部分が一キログラム当たり二十六ミリグラム、上部が二・五ミリグラムで、比較サンプルのそれぞれ約六・八倍、約三・六倍だった。

8月13日 二日に発生したキャンプ・ハンセンの山火事で、金武町議会は日米両政府や米軍に対し、実弾演習場の廃止などを求める抗議決議と意見書を全会一致で可決。
・勝連町のホワイトビーチに米原子力潜水艦オリンピア(六、〇〇〇トン)が入港。同港への原潜寄港は今年十一回目。復帰後百七十三回目。

8月15日 糸満市議会が、女性暴行事件に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決。
・米空軍第一八航空団のゲーリー・ノース司令官は、米兵犯罪防止策で、地元自治体が米兵の夜間外出制限を求めていることに対し、実施する考えがないとあらためて強調。

8月20日 伊良部町が下地島空港に自衛隊機訓練誘致を進めている問題で、訓練誘致に反対する連絡協議会の準備会が発足。同協議会は下地島への自衛隊機訓練誘致を考える宮古女性ネットワーク、宮古地区労、沖教組、高教組、退職教宮古支部の五団体で構成。

8月22日 米軍基地を抱える十四都道県で構成する渉外関係主要都道県知事連絡協議会(会長・岡崎洋神奈川県知事)は、日米地位協定の見直しなど六項目を外務省、防衛施設庁の担当者に要請。日米地位協定については、環境保全、騒音防止対策、米兵の規律保持など全般的な見直しを求めた。米軍基地の整理・縮小、基地交付金の増額、駐留軍従業員の離職者対策の拡充・強化なども要望した。

8月27日 基地所在市町村長らで構成する県軍用地転用促進・基地問題協議会(会長・稲嶺恵一知事)の代表十一人は、在日米軍沖縄地域調整官事務所に対し、米兵事件の再発防止と日米地位協定の抜本的な見直しを要請。特に女性暴行事件について「起訴前の被疑者の身柄引き渡しは運用改善では限界」として、日米地位協定の抜本的な見直し以外に解決策はないことを強調した。