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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2001年7月号

第13回 市民がつくる平和のつどい

ながさき平和大集会に350人参加


 六月二十三日、長崎市平和会館にて、第十三回市民がつくる平和のつどい「ながさき平和大集会」が約三百五十名の参加で開催されました。集会では、今回はじめて二人の高校生が司会をつとめたほか、高校生が自ら起草した平和宣言文が採択されるなど、全体として、平和活動を担っている若い世代を中心に進められました。高校生の手ではじめて平和集会をもてるようになったということは、これからの平和運動を進めていくうえで、「継承」といいますか、次の世代へ「伝える」「託す」という被爆者や大人たちの思いにこたえてくれた内容の集会になったのではないかと思います。すがすがしく希望と勇気を与えられたように思いました。
 集会の内容についてですが、開会行事での伊藤長崎市長のあいさつに続き、一九九八年より国連へ高校生平和大使を派遣する取り組みで、昨年平和大使となった、石司真由美さん、宮原優子さんの「高校生平和大使をつとめて」という報告があり、その後、今年一月から平和大使を中心に現在も進められている高校生一万人署名活動について実行委員からの報告もありました。高校生の思いが県下はもとより修学旅行生等にも輪が広がり、核兵器廃絶の声や願いが確実にひろがっていることは、被爆地の高校生として活動に対する確信につながっているのではないでしょうか。
 引き続き、今年平和大使に選ばれた三人の高校生より決意のことばが述べられました。「今日の日を私のあらたな平和活動のスタートとしたい、生涯をかけて平和活動をやり抜いていきたい」「国連訪問で一番楽しみにしているのは、一万人署名を届けること、そして小学生のときによんで感動したアンネの日記の主人公アンネ・フランクの家を訪問することです」「いまの私たちは恵まれすぎていて『平和』についてあまり考えていない。私もそのような高校生の一人でした。このような機会をえて、大使の間の一年間の平和活動だけではなく、これからもずっとやっていきたいと思っています」等、国連を通じて全世界に平和を訴えていくという決意が、堂々とのべられました。
 最後に、「青い空は」「ビリーブ」を全員で合唱し、集会宣言と高校生平和宣言を採択し、成功りに終わりました。