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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2000年9月号
 

南北首脳会談と今後の日朝関係

八・一五平和の集い  宮崎


 八月十五日、五十五回目の敗戦の日に、平和と民主主義のための県民連合、朝鮮の自主的平和統一を支持する宮崎県委員会、及び朝鮮女性と連帯する宮崎県女性の会の三者共催による平和の集いが、宮崎市中央公民館で開催された。
 テーマは「今後の日朝関係」で、元総理村山富市氏を講師に迎え、さきの南北朝鮮首脳会談によって激変し始めた北東アジア情勢、今後の朝鮮半島問題と日朝関係のあり方について学習を深めた。
 村山氏は、昨年十二月の超党派国会議員団による北朝鮮訪問は、これまでと異なり、元総理を団長とした重みのあるものであったが、その任務は両国交渉の環境づくりであり、政府はそれをもとに国交正常化を切り開かねばならない。また、その基礎は信頼関係の確立にあり、そのためには共有できる歴史認識を持つことが必要である。さらに、朝鮮半島の分断は、日本の植民地支配にも責任の一半があると考えた方がよいとも述べた。
 集いには主催団体会員の他、多くの市民、労働者、在日朝鮮人の人々など百五十名を超える参加があった。質疑では従軍慰安婦問題などがあったが、参加者は日朝関係正常化に強い意欲をにじませた元総理の話に聞き入った。