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自主・平和・民主のための広範な国民連合
月刊『日本の進路』2000年5月号
 

名護に新たな基地は作らせない
関西のつどいに2800人が結集


 四月二日、京都市内の円山音楽堂で「名護に新たな基地は作らせない、ひびけ沖縄のこころ関西のつどい」が開催された。京都や滋賀県の沖縄県人会、「平和な島を」関西沖縄の会など市民団体による実行委員会の主催。
 この「ひびけ沖縄のこころ関西のつどい」は、少女暴行事件の翌年の九六年から毎年三月に大阪で開催され恒例化となり、毎回二千人以上の取り組みが継続され、昨年は大田前知事を迎えて開催された。京都での開催ははじめて。
 会場の円山公園音楽堂には参加者二千八百人が結集し、熱気に包まれるなか、京都と滋賀の沖縄県人会の代表による司会で集会は始まった。
 山内徳信さん(前沖縄県出納長、元読谷村長)は「いまの日本政府と沖縄、日本政府と多くの国民の関係を親子関係にたとえると悲しく、醜い関係だ。親が戦後五十年間、基地という大きな荷物を四十七番目の子供に背負わせてきた。さらに大きな荷物を背負わせようとしている。こんな親には何も期待できない。兄弟姉妹同士が手を取り合い、基地のない沖縄、基地のない日本、そして平和なアジアをつくるため立ち上がろう。沖縄に最新の基地を押しつけ、一方ではサミットや十年間で千億円という振興策など、アメとムチの政治が行われている。悲観することなく、これをチャンスとして闘う必要がある」と訴えた。そして沖縄では平和や環境などをテーマにした様々な取り組みが準備されていると報告がされ、「沖縄現地は、引き続き基地を作らせない闘いを島ぐるみで行う」と力強く訴えた。
 続いて、真志喜トミさん(名護・二見以北十区の会「ジャンヌ会」)は、「宜野湾は五十年がまんしてきたのだから名護が引き受けましょうというのが、政府のシナリオらしい。しかし、名護の東海岸はキャンプ・シュワブの被害で苦しめられてきた。それなのに、これ以上の基地を受け入れよというのはがまん出来ない。もういらないのです。県民が基地を『誘致した』と言われているが、県民はそんなことはいっていない。基地は、アメリカのためであって、県民のためのものであったことはない。沖縄が平和であれば、日本全体が平和になる。だから沖縄の基地をなくそう」と訴えた。
 韓国の裴鐘珍さん(米軍基地返還運動事務局長)、海老原大祐さん(米軍人・軍属による事件被害者を支える会)、控訴結審がせまる「思いやり予算」違憲訴訟団、石垣島・白保の会などからアピールが行われた。また、まよなかしんや(大城信也)さんの飛び入りミニコンサートや、沖縄県人会の方の舞踊、島唄、エイサー太鼓など非常ににぎやかな集いであった。
 最後に「集会アピール」が採択され、参加者は八坂神社から、四条河原町、そして市役所前までデモ行進を行った。